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かつては安価で手軽な書籍の代表格だった文庫本が、今や1冊1000円を超える時代となっています用紙代、印刷代、配送費などのコスト上昇が主な原因ですが、出版不況による製造部数の減少も価格高騰に拍車をかけています
文庫本の平均価格は2022年時点で711円です。消費税を含めると800円近くになり、10年間で約14%も上昇しています。読者からは「ハードカバーから文庫落ちを待って買っていたのに、最近はたいして安くならないので意味がない」という声も上がっています




また、文庫本はコンパクトさも魅力でしたが、近年は厚みを増す傾向にあります。文字を大きくしたり、行間を広げたりすることで、高齢者にも読みやすくする工夫がされているためです。その分ページ数が増え、厚みが増してしまいます
文芸系の出版社は、文芸誌の赤字を文庫本の売り上げでカバーしてきました。しかし、文庫本の販売不振により、経営状況は厳しさを増しています。出版社によっては、用紙を共通化したり、電子書籍にシフトしたりするなど、コスト削減に努めています
文庫本の価格高騰と販売不振には、スマートフォンの普及も影響しています。電車や待ち時間などに文庫本を読む人が減り、代わりにスマートフォンでニュースやSNSを見る人が増えました。また、電子書籍は文字サイズを自由に変えられるため、中高年層にも人気が高まっています

こうした状況に対し、SNS上では様々な意見が飛び交っています。以下に具体的な声を紹介します:
「文庫本もはや安くもコンパクトでもない 1冊1000円超える時代、売れ行き不振に頭抱える出版社」
「私が中学生の頃は文庫本が1000円で2冊くらい買えた時があった。今は値段を見て躊躇してしまう時があり、申し訳なくなります」.
「文庫本って500円より少し高いくらいのお値段じゃないんですか… 1000円こえたら人が殺せる鈍器になるのが文庫本だったはずなのに…」
「文庫本1000円超えてるの!?」
「え?!文庫本が1000円超えてる?!?! うちが最後に買ったのは高校生の時か... めっちゃ安くて全員文庫本買うやろって思ってた 500円とかじゃなかった? 630円とかなんかそんな感じ がち?!?10年くらいでこんな変わるん 本に金かけるなよ」
「文庫本で1000円超えはビビる」
「最近の文庫本、値上がりしてますよね……。昔は500円台で買えたのに、気がつけば1000円超えも珍しくない。紙代の高騰とかいろいろ事情はあるんでしょうけど、「文庫本は安く読めるもの」って感覚が抜けなくて、1320円とか見ると「えっ!?」ってなります」
「文庫本はまだまだ1000円未満が多いと思うよ」
「この前久しぶりに文庫本買ったら800円近くして驚いたけど1000円以上のもあるのか、、」
「文庫本をスキャンしたとき1000円超えだと打ち間違ってないかと思わず裏表紙確認しちゃう。 若かりし頃ハマってた海外ミステリーシリーズ、年に一度出るのを毎年楽しみにしていたんだけど、内容がビミョーになってきたうえに薄いのに上下巻一冊1000円超えになり読むのやめてしまった」
「「文庫本」で1000円超えてんのか…」
「ひぇっ文庫本ていまそんなに高いんか?? 新書は装飾こだわってる作家さんのばっかだから1000円以上は慣れてるけど、文庫本て600円とかそんなだったような」
「文庫本が1000円超えるなんて、大体480〜640円じゃなかったっけ?」
「待って待って待って。 学生の頃、420円とか630円?とかで買ってた記憶あるんだけど?!文庫本で1000円超えるようになってたのね…知らんかった…衝撃」
「文庫本て1000円以下で買えるもんだと思ってた」
「薄いのに1000円超える文庫本見るとまじでびびる。文庫本はめちゃくちゃ高くなったけど、ハードカバーは概ね1500円前後で値上がりしてないのが不思議」
「文庫本が1000円超えてると頭クラクラするよね」
「きみは文庫本......文庫本じゃないか! 少し見ない間にそんなに痩せ細って......ちゃんと食べてるのか? えっ。1320円!?」
「講談社文芸文庫2800円文庫だよね」
「実際「高いしコンパクトじゃない」から文庫本あまり買わなくなった…。むしろ厳選して単行本を買ってます。面白いかどうかわからない文庫本に1000円出すなら大好きな作家さんの単行本に3000円出す。自分の書架に並べる価値があるから」
「本は買うけど、厳選して買うか古本屋で中古買いの人が増えたんじゃないかな…と思う。メルカリでも本はかなり出品されていますし、読むだけなら図書館でいい。新品の本を買うってのは今の時代「特別なこと」だと思う」
「最近は歳のせいか、電車の中で文庫本が読みにくくなった。見にくい、揺れると字を追いにくい」
「本は紙が好きだし本屋さんでいろいろ見るのも好き。「あ、これ文庫にになったんだ」と手に取ってお値段見て「えー?」は実際多いですよね。というわけで図書館をフル活用です。好きな作家さんや出版業界を応援したい気持ちはあるのですが食費も光熱費も上がる一方の世の中で「内容良ければ高くても買う」は難しいですよね」
「学生の頃から買いやすい文庫本を集めてたけど、最近は文春文庫のスティーヴン・キングの文庫本が税込1600円くらいして驚く。10年くらい前なら600円くらいだった普通の厚さで。これだと若い人は手を出せないよね。電子書籍版も安いわけじゃないし」