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近年、Z世代と呼ばれる若者たちの間で、飲食店の探し方に大きな変化が見られます。従来のグルメサイトに頼る方法から、InstagramなどのSNSを活用した新しいアプローチが主流になりつつあります。この変化は、飲食店側にも思わぬメリットをもたらしており、その背景にはSNSでのリアルな反応が大きく影響しています。






グルメサイトからInstagramへ
従来の飲食店探しでは、「食べログ」や「ぐるなび」といったグルメサイトがよく利用されていました。しかし、Z世代はこれらのサイトよりもInstagramを好んで利用する傾向があります。ある調査によると、Z世代の40%がInstagramで飲食店を探すと回答しており、これはGoogleマップ(24%)や食べログ(23%)を大きく上回る数字です。

Instagramが支持される理由として、以下の点が挙げられます
視覚的な魅力:Instagramは写真や動画が中心であるため、お店の雰囲気や料理の見た目を手軽に確認できます
情報収集の容易さ:グルメサイトのように詳細な情報を入力する手間が少なく、ハッシュタグ検索やマップ機能を使って簡単に情報を得られます
リアルな口コミ:「いいね!」の数やフォロワーの反応などから、お店の評判を直感的に判断できます


Instagramでの具体的な探し方
Z世代は、Instagramで飲食店を探す際に、以下のような方法を活用しています
キーワード検索:「渋谷 ランチ」や「カフェ かわいい」など、場所や料理の種類、お店の雰囲気に合わせたキーワードで検索します。
マップ機能:Instagramのマップ機能を使い、現在地周辺のお店を写真付きで一覧表示します。


飲食店側のメリットとSNSでの反応
Z世代のSNS活用は、飲食店側にも新たな集客のチャンスをもたらしています。しかし、その成功の裏には、SNSでのリアルな反応を活用するかが重要になります。
口コミ効果と共感:Z世代は、気に入ったお店の情報を積極的にSNSで共有します。これにより、お店の認知度が高まり、新規顧客の来店につながる可能性があります。「みんなが♥(いいね!)押していると、行きたくなっちゃう」という10代女性の声もあります
動画の活用と拡散:料理や店内の様子を動画で発信することで、お店の魅力をより効果的に伝えることができます。実際に、ある中華料理店では、お客さんが料理を真上から撮影する動画がSNSで拡散され、売り上げが2倍になるという事例も報告されています
赤裸々動画と応援:閉店の危機に瀕したビストロが、お店の苦境を赤裸々に語る動画をSNSに投稿したところ、多くの応援コメントが寄せられ、予約数が13倍に増加したという事例もあります。この事例では、寄せられたコメントの中には辛辣な意見もありましたが、店長はそれらを真摯に受け止め、お店の改善に活かしました。そして、その改善の過程もSNSで共有したことが、更なる応援につながりました

SNSでの反応
Yahoo!ニュースでこの話題が取り上げられた際、SNSでは以下のような反応が見られました
共感の声:「めちゃくちゃ分かる。Instagramやthreadsで見てGoogleMAPにピン留めしてる」という意見
グルメサイトへの不信感:「グルメサイトの評価は全く当てにしませんね。金でなんとでもなるので全く参考にならない。googleのレビューの方がまだマシ」という意見
見た目重視の傾向:「味より見た目のものもありそう」という意見
ポエムのようなレビューへの批判:「グルメサイトはポエムがきついからなあ…」という意見
これらの反応から、Z世代がグルメサイトの情報よりも、SNSでのリアルな情報や視覚的な情報を重視する傾向が伺えます。

おわりに